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一般社団法人長野県サッカー協会

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2022 第8回長野県レフェリーアカデミー開催報告(2級受験者対象)

2022 第8回長野県レフェリーアカデミー開催報告(2級受験者対象)

2022年12月15日(木)第8回レフェリーアカデミー(=RAC)がリモート形式で開催されました。
今回の2級受験者の講師は、小出さんです。テーマは「副審(オフサイド)」です。

1.小テスト

小テストは競技規則22/23のP93~94から出題されました。

2.ディスカッション

始めに『自分が主審の時、試合前の打ち合わせで、オフサイドに関してどのような話をしていますか?』と受講生に問いかけ、次のような事例が挙がりました。

  • 旗を上げるタイミング
  • 旗が上がったときのキャンセル方法や、主審が旗に気づかないときの対応の方法
  • 主審と副審の役割(ラストタッチを誰が見るかなど)
  • ボールに触れたか、妨害したか、意図的なプレーかディフレクションか、などの判断が難しい場合の対応方法

不明確な点が残っていると誤った判断につながる可能性もあるため、試合前にしっかりと打ち合わせを行い、主審・副審とも互いに疑問が残らないようにクリアにしておく重要性を共有しました。

3.映像ディスカッション

難しい判断が求められるオフサイドシーンの映像を元にディスカッションを行い、オフサイドの判定における重要なポイント『インパクト』について整理しました。

攻撃側競技者がGKのそばに立っていて、GKを妨害したかが問われる場面では、シュートの軌道上に攻撃側競技者は侵入していないため、GKの視線をさえぎっておらず、オフサイドではないという意見が多く出されました。

しかし相手競技者を妨害する『インパクト』を正しく判断するための『考慮事項』を示し、再度事象の分析を行ったところ、総合的な判断の結果、GKへ影響を与えていた=妨害していたとしてオフサイドの判定へと見方が変わっていきました。

『相手競技者を妨害する』ことの『インパクト』を整理し、適切な判定を行うためのポイントについて理解を深めることができました。

加えてこの『考慮事項』についても、主審と副審の間で試合前に打ち合わせを行い、その認識を一致させておくことの重要性を確認しました。

4.まとめ

オフサイドの判定は得点の有無に直結するため、非常に重要な判断が求められます。最後に、オフサイドを適切に判定する上でのポイントを示し、オフサイドになりそうなシーンを感じてイメージすること、判断するための瞬間をしっかりと捉えること、そして自信を持って臨むことなどを共有しました。

5.受講生の感想
  • オフサイドに関しては難しい内容があるのでしっかりと学びたいと思いました。
  • レアケースでのディスカッションは本当に楽しく色々な意見が聞けて、話せて勉強になりました。普段中々ないケースばかりなので勉強になりました。
  • オフサイドを見るポイントがよくわかり、大変勉強になりました。今回学んだことを実践で試したいと思います。
  • 一瞬の事象を見極める難しさを改めて感じました。 監視するポイントを整理することが大切だと思いました。 ありがとうございました。
  • 相手競技者の妨害に関する判断において、視線の遮りだけでなく、競技者、ボールとの距離等、相手競技者に影響を与える要素を確認することを学習できた。また、判断が難しい場面では主審と副審が共通の観点で相互に確認した上で判定することの重要性を理解した。
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